仕手株の手口 第一章 ~仕手株とは~
仕手株とは
仕手株とは簡単に説明すると、まず資金力のある人物や集団が対象とした銘柄に大量の買い注文を入れたり、売り注文を入れて株取引が活発的に行われているように見せかけます。次第に値上がりと共に出来高も膨れ一般投資家を誘い込む為、株価の急騰や急落が起こり、ボラリティの高い株となります。大きな資金を有する者がある程度株価を動かしてしまうような、短期的な投機金が集まった株、このことを仕手株と呼びます。
こういった仕手株を仕掛ける特定のプロ集団のことが、仕手筋や仕手グループ、仕手集団と呼ばれています。当サイトでは、以降これらのことを総じて仕手筋と呼びます。
仕手筋の特徴としては
- 資金量が豊富なこと
- 一般投資家が買いに来るようなチャートや出来高を形成すること
- 投資家の心理を読むのに長けていること
- 噂を広げてくれるマスコミやメディア、投資顧問とパイプを持っていること
が特徴としてあげられます。
株価は時として、異常に急騰していく場面が多々あります。それが業績や新事業、新製品に目をつけてというのが一般的です。が、仕手筋が巧妙に一般投資家を誘い一気に株価が急騰していくと、他の投資家達も短期で利益を出せるチャンスと思い急騰銘柄に反応します。特にデイトレーダーはその会社がどんな事業を行っている会社か等調べることもなく、値幅狙いで即買いを入れてきたりします。当然ながら値動きが激しくなるとその反面、急落時の損失を被る可能性もあります。しかし、株価が何倍にもなる現象を幾度となく見てきたりすると、やっぱり自分もその波に乗りたくなってしまうのが心理です。
このように仕手筋が安値で仕込み、一般投資家の買いを巻き込んで株価が急騰してく株が仕手株として認知されているはずです。実際にこういった銘柄の動きを良く目にしますね。
傍からみますと「特に株価が騰がる理由もなく、急騰をはじめる」といえば、今までにそのような光景を見たことがある方が多いのではないでしょうか。
【8029(株)ルックのチャート】
こちらは実際に大物仕手筋K氏が仕掛けたとして有名なルックを基に説明しています。
2002年から2003年にボロ株のルックが材料もなしに約20倍にも跳ね上がり、その後300円近辺まで落ちたものです。仕手株のイメージが掴みやすいと思います。
この仕手筋が仕込んでいたであろう2000年、150円未満の安値で拾っていた辺りで、あなたも仕込んでいたら…!?
そして、最近K氏の復活という噂。本人のホームページまで公開となり話題となりました。
2009年の底値51円から翌年2010年には287円へと5倍以上を達成し急落。その後60円程度に落ち着いたルックを再度仕手株化し819円まで。これだけでも十数倍です。
先回り、もしくは一般投資家が買い始める最初のタイミングで買うことが出来たなら…!?
自分も仕手株の初動に乗ってみたい!そう思っている人は、まずは第二章を読んでくれ。最低限知っておいて欲しいことを書いておく。